工事が進められているリニア中央新幹線のトンネルが富士川町で貫通しました。
品川ー名古屋間で本線のトンネルが貫通するのは初めてです。

清水祐甫記者:
まもなくあちらの重機を使ってトンネルが貫通します。リニア開業に向けて山梨県内では工事が着々と進んでいます。

きょう13日に貫通したのはリニア中央新幹線のルートのうち、富士川町で工事が進められている第一南巨摩トンネルです。

総延長は約710mで2022年3月から掘削作業が行われてきました。

きょうは工事の様子が公開され、午前11時すぎ作業員が岩盤を重機で砕いてトンネルを貫通させました。

品川ー名古屋間の本線でトンネルが貫通するのは初めてです。

トンネルは幅約13m、高さ約8mで、今後地面や天井、側面にコンクリートを吹き付けます。

JR東海山梨西工事事務所 渡辺隆 所長:
途中約300mほど地質がもろい区間があった。周りを固めてから安全を確保しながら掘った。日本の大動脈を二重系化する大変意義がある仕事だと思っている。

県内では甲府市大津町に置かれる「山梨県駅」の西側は、今回貫通した第一南巨摩トンネルを含めて5本のトンネルを整備する計画で、2026年5月までに完成する予定です。

ただリニア工事を巡っては、静岡県が地下水が流出する恐れがあるとして静岡県内の工事に反対していて、当初予定していた品川ー名古屋間の2027年の開業は難しい状況となっています。