街を歩く視覚障害者にとって大きなハードルとなっているのが、音が出ない信号です。
最先端のAI=人工知能を活用して、目が不自由な人を補助する装置の実証実験が行われました。

実証実験は甲府市の交差点で行われ、4人の視覚障害者が参加し、東京のベンチャー企業が開発した歩行補助装置を着けました。

樫尾昂記者:
実際に私も体験してみたいと思います。横断歩道に近づくと・・・カメラが赤信号を認識して、白杖が震え始めました

リュックについたカメラには最先端のAIが搭載されていて、赤信号を認識すると端末が白杖を振動させて歩行の停止を促します。

そして、信号が青になると震えが止まり渡れることを知らせる仕組みになっています。

実験に参加した人:
特に無音の信号でうまく作動すれば助かるのでは

マリスcreative design 和田康宏社長:
現状 特に日本だと障がい者の片が(外出が)怖いとか、単独で出かけるのは難しい。みんなが同じように生活できるように我々はテクノロジーでそういう世界にしたい。

この装置は2024年6月の実用化を予定していて、将来的には横断歩道を認識し、白線から外れると白杖が震えて注意を促す機能の搭載も目指しています。

この実証実験の費用などは県も支援していて、企業の誘致も視野にサポートしていく方針です。