米津龍一気象予報士:
この週末は暑さが落ち着いてくれると良いんですが、週末の見通しを見ていきましょう。

この週末は天気傾向としては実はほぼ変わらないんです。

といいますのも、午前中はおそらくあすあさってともに晴れ間も期待できるんじゃないかと。ただ、午後になると天気急変の可能性が高くなっています。
気温に関しては、きょう、あす、あさってともに甲府で37℃を予想していて、猛暑が続く予想です。

ですから、この週末の注意点は、まずは熱中症です。あすは熱中症警戒アラートが発表されています。
さらに午後は天気の急変で降れば激しい雨となる可能性もありますので、その場合は浸水の恐れもありますから低い土地の浸水にもくれぐれも注意してください。

あすどの辺りで雷が発生しやすいかを、発雷確率で見ていただきます。

あすの正午から午後6時までですが、特に赤色は75%以上の確率で
雷が鳴ることを表していますが、結構広い範囲でかかっています。この濃い赤色が出てくるとほぼ雷雨となることは間違いないと経験則で予想しています。

これがあさって日曜日になっても同じように広い範囲で、もうどこで天気急変が起こってもおかしくない。しかも山沿いだけでなく、盆地も含めてです。
ということでこの週末は雷にも注意していただきたいんです。

実はきのう17日に山形県で事故がありました。
きのうの午後6時半ごろ山形県川西町でポンプ小屋に雷が落ちて、火災が起きました。
この近くに堤防があるんですが、この堤防を歩いていた方に雷が落ちたと見られていて、心肺停止で搬送され、きょう亡くなられたんです。

この光景は山梨県でも、いたるところにある光景です。堤防というのは開けている場所ですので、より雷が落ちやすい場所だと言えます。

では、どう対応すれば良いのか?
まず雷鳴が聞こえたら、迷わず避難です。

どこに避難すればいいのかというと、頑丈な建物や、もし建物がない場合は、車の中です。雷を防ぎます。
絶対に駄目なのは木の下。雷が落ちてしまいます。

もし頑丈な建物や車がない場合はどうしたらいいのかですが、あくまで最終手段ですが、「雷しゃがみ」という方法があります。

まず、体を前にかがめて、両手で耳をふさぎます。これは鼓膜が破れないようにするためです。

足の両かかと同士を合わせるのは、電気を通し難くするためです。上半身に行くのを防ぐため、つま先で立つのも接地面をなるべく少なくする理由です。

ちょっとしんどい体勢ではあるかもしれませんが、あくまでも最終手段です。
基本は頑丈な建物の中に移動するようにお願いします。