米津龍一気象予報士:
甲府では14日夜遅くから明け方にかけて強い雨が降ったなという印象となっています。大雨警報が甲府で出ましたし、大月や上野原では土砂災害警戒情報も発表され、避難指示も出ました。雨の降り方からまず振り返っていきたいと思います。

15日の午後5時までの48時間、つまり2日間で降った雨の量を表しています。
特に多くなったのがこのやはり大月と上野原です。南東方向から暖かく湿った空気が流れ込んできまして、その風下側にあたる場所で雨の量が多くなったわけです。
大月の174.5ミリというのは、8月平年降水量のほぼ1ヶ月分の雨が、たったの2日間で降った形。甲府では63ミリと一見して少ないように見えるんですが、これ半月分以上の雨が降ったということなんです。
今夜いっぱいは土砂災害にくれぐれもお気をつけください。

今後、雨はどうなるのかっていうのを見ていくと、台風7号、は15日午前5時前に、和歌山県の潮岬に上陸しまして、その後、兵庫県の明石市付近に再上陸して、
北寄りに進路を進めている予想となっています。
この北寄りの進路というのが山梨県にとってはポイントとなりまして、台風は反時計回りに風が吹きますから、ちょうど南からこの風が入りやすい状況なんです。
つまり、南から入ってくるということは、峡南や富士五湖で雨雲がぶつかりやすい状況となりますので、そのあたりが明日雨の中心ということになりそうなんです。
雨は、やはり南から雨雲も入ってきますので、風下にあたります南部、さらに富士五湖方面で雨が降りやすい状況です。

明日の明け方にかけては、
1時間に30ミリ、雷を伴って、バケツをひっくり返したような雨の降り方となるところも出てきそうです。

その後、朝にかけては、一部、甲府でも雨が降る時間がありまして、基本的には昼過ぎには止んでくるところが多くなります。

その後は明日、風が弱いので基本的には南部や富士五湖方面あたりで雨雲がぶつかる形になるんですけども、広い範囲での雨というのは午後は止んでくるかなというふうに予想しています。
降る雨の量を見ていきますと、あす午後6時にかけて、多いところは峡南で100ミリほど。富士五湖80ミリ、その他60ミリということになっています。

日中にかけては、そこまでの大雨には今のところないかなというふうに予想しています。
では、雨の後は今後どうなりそうなのかというのを週間天気見ていきます。

17日木曜日はちょっと変わりやすい天気となりまして今度は夕立タイプの雨がありそうです。
18日金曜日、19日土曜日に関しては今度また晴れて気温が上昇しまして、甲府では土曜日は35℃予想しています。猛暑復活ということになります。
ですから長い時間の雨というのは、しばらくはなさそうですけれども、天気の急変に、お気をつけいただければと思います。