相続税など土地の課税の基準となる「路線価」が公表され、約3200地点を対象にした山梨県内の平均価格は去年を0.6%下回り31年連続で下落しました。

路線価は国税庁が主な道路に面した土地の1㎡当たりの評価額を示したもので、相続税や贈与税の算定基準となります。

県内約3200地点を対象にした今年の路線線価の平均は、去年を0.6%下回り、31年連続で下落しました。

専門家は「下落基調は続いている」と分析し、物価高や実質賃金が上がらない状況も地価が上昇に転じない要因と指摘しました。

山梨県不動産鑑定士協会 久保嶋仁 会長:
コロナ禍前で徐々に持ち直していた所がまた大幅に下落したという経緯がある。やはり地方は少子高齢化がどうしてもあるので、これに歯止めをかけないと地価の反転はなかなか難しいのではないか。

なお県内の路線価で最も高かったのは甲府駅前通りの26万円でした。