山梨県上野原市の介護事業所がデイサービスの利用者に身体的虐待や介護報酬の不正受給をしていたとして、県はこの事業所に対し新規利用者の受け入れを6か月間停止する処分を出しました。

処分を受けたのは上野原市のラクットが市内で運営するデイサービスの介護事業所「あいらーく鶴川宿」です。

県によりますと、事業所は2020年9月 利用者1人の両足をタオルや手拭いで車いすに縛りつける身体的虐待をした他、車いすから転落を繰り返す別の利用者に対し、安全対策を講じずおととし4月顔などにけがをさせました。

さらに2021年10月から2022年6月まで、要件を満たしていない状況でリハビリを行い、介護報酬約200万円を不正に受け取ったということです。
県に虐待の疑いがあるとの情報が寄せられ、調べた結果今回の事案が分かり、県はこの事業所を7月1日から6か月間新規利用者の受け入れを停止する処分としました。
県が身体的虐待による人格尊重義務違反で行政処分を出すのは今回が初めてということです。