米津龍一 気象予報士・防災士:
きょう6月8日に気象庁から関東甲信地方に梅雨入りの発表がありました。
平年よりも1日遅く、去年よりも2日遅い発表となっています。
梅雨入り早々に心配なことがあります。
明日のポイントは「激しい雨のち厳しい暑さ」です。

詳しく雨の予想を見ていきます。
今夜の雨はそこまで強い降り方ではありません。

ところが、日付が変わってくるタイミング、特に黄色の土砂降り。南部周辺や、さらに富士五湖方面でもかかってくる予想となっています。
南から暖かく湿った空気、雨雲のもとが丁度ぶつかりやすくなりますので、バケツをひっくり返したような降り方となるおそれがあります。

ただ、今回の雨の特徴は、短い時間にザーッと降り、寝ている時間帯の雨となります。ですから、通勤通学時間帯は雨が止んでくるところが多くなる見通しです。

これによる予想降水量は、9日午後6時(実質朝9時ぐらい)まで、150mmぐらいになります。

先週金曜日の大雨は、多いところ350mmほど降りましたので、それに比べれば少ない量とはなりますが、先週の大雨に加えて今回の雨で、地盤が緩んでいる可能性もありますから、それによって土砂災害に特に注意が必要な状況です。

ですから、特に山や崖の近くにお住まいの皆さん、今夜寝る際は、斜面から離れた2階以上の高いところへ移動して夜お過ごしいただきたいです。
今回の雨150mmというのは、台風が無かったので、その量で済んでると言えるかもしれません。
その気になる台風情報なんですが、
最新の予報を見ますと、まだフィリピンの東に位置している状況です。その後、進路を北寄りに進めた後、北東方向へと進む予想となっています。

県内に影響が出そうなのは、来週の火曜日頃となりそうです。
陸地にはかからない予想となっていますが、予報円が大きいということはまだどこに進むかはっきりしてないということなんです。

万が一、北の方向に進みますと、台風からの湿った空気がどんどん送り込まれまして、さらに梅雨前線があると、先週金曜日と同じようにまた大雨のおそれがあります。

まだまだ油断はできませんので、最新の台風情報と気象情報をご確認いただきたいと思います。







