山梨県山岳会のチームが18日知事を訪れ、未踏峰の山へ登るプロジェクトの報告をしました。

これまでに誰も登頂したことのない山=未踏峰に挑戦するのは県山岳会のメンバーなどでつくる山岳チーム「陰雷」です。

陰雷が登るのは中国・四川省甘孜(かんぜ)のチベット族自治州にある標高5992mの山「カワロリI(ワン)」で、2023年10月半ばから約10日間かけて踏破を目指します。

18日は6月、先発隊として近隣の峰「カワロリI前衛峰」へ登るチーム「観花隊(かんかたい)」のメンバーなどが山梨県庁を訪れ、長崎知事にプロジェクトについて報告しました。

先発隊のメンバーは陰雷の隊長で南アルプス市の山岳ガイド今村量紀さんら5人で、周辺の地形や植生を観察する他、ほうとうなどの郷土食について行動食としての可能性を探るということです。

山岳チーム「陰雷」 今村量紀 隊長:
挑戦する意味は同じ山岳を抱えた地域が山を通じた国際交流、新しいものを見出せればというかたちでこの活動に至っている。


長崎知事は「チャレンジに敬意を表し県として支援したい」として、18日10万円の激励金を贈ることを決めたほか、四川省に協力を要請する親書を送ることにしています。

先発隊は5月30日の夕方山梨を出発し、6月半ばにかけて現地で活動します。