新型コロナの感染状況を山梨大学医学部附属病院の前院長、武田正之さんに聞きました。
小嶋優キャスター:
武田さん、現在の感染者の傾向なんですが、どのように見ていますでしょうか?

山梨大学医学部附属病院 前院長 武田正之医師:
先ほど数が出ましたけど、ちょっと増えているようにも見えるのですが、一週間ごとの増減を全国的にみるとだいたい横ばいで、山梨県は少し減少傾向だったのですが、ちょっとこの数日分からないですよね。
それからあと地域差がちょっとありまして、北海道や東北地方の一部は若干増えているようで、このあと少し様子を見ないとなんともと言えませんね。
小嶋キャスター:
そして、コロナの全数把握の見直しから1か月が経ちましたけれども、武田さん感染症管理の面で影響などはありましたでしょうか?

武田医師:
今のところですね、陽性者数の把握、これあの年代と性別ですけれども、これまあ大体できているということですね。ただあの高齢者とかリスクのある方々は、医療機関で診断を受けて、届け出るわけなのでこれまあ正確なんですけれども、そうでない方々は、自分で診断をして届け出て、それで健康フォローアップセンターで管理するので、その辺の情報ははっきりわからないということで、一番問題なのは、そういった健康フォローアップセンターで管理している人が、具合悪くなった時にどうしていいのかという、いきなり開業の先生のところへ行ったりして混乱すると、その辺が問題ですよね。
医療現場では混乱も、と書いてあるのですが、現在は大丈夫だと思うんですけど、もしかしてその第8波とかですね、非常に患者さんが増えたときに、今のシステムでうまくいくのかというのを皆さん危惧しているんで、やはり発熱外来をもうちょっと充実させないといけないので、今あの山梨大学の救急部の森口教授を中心として、県と色々協力しながらですね、発熱外来を何とか充実させようと、そういう準備をしていると思います。
西垣友香キャスター:
今の話にも出ました第8波、その兆候は見られているのでしょうか?

武田医師:
海外を見ますとですね、欧米ですね、あのイギリスは別として、フランスとかドイツは少し増えていて、シンガポールも増えているというのはわかっていますが、それは新たな変異株で、特にシンガポールはXBBという株ですね、それが60パーセント以上になっていて、日本でも見つかっているので まあ若干危惧されますね、ただあのこういった変異株は、感染しやすくなっているようですが、明らかにその重症化するという証拠が今のところないので、まあ今のところ心配はいらないんじゃないかなと、ただ数が増える可能性はありますね。
小嶋キャスター:
そうですね、その辺りは注意してみていかなければならにということですね
武田医師:
そうですね。
小嶋キャスター:
ここまで武田さんに聞きました。ありがとうございました。
武田医師:
どうもありがとうございました。







