山梨県内の峡東地域の果樹栽培が今年7月、世界農業遺産に認定されました。

峡東地域では今後、学校教育に体験型の果樹栽培を取り入れるなど、後継者の育成や地域のPRに力を注ぐ方針です。



世界農業遺産は国連の食糧農業機関が伝統的な農林水産業や、それを育んだ文化や景観を認定する制度で、今年7月峡東地域の「扇状地の果樹栽培」が県内で初めて認定されました。



10月18日は甲州、笛吹、山梨の峡東3市と県で作る協議会が総会を開きました。
そして世界農業遺産の認定の報告をした後、今後の活動方針を話し合いました。

この中で課題に挙がったのが農業の担い手不足です。

このため果樹栽培について峡東3市の学校教育に体験型の学習を取り入れるほか、行政やJAが一体となって新規就農者の支援を行うことを決めました。




峡東地域世界農業遺産推進協議会 鈴木幹夫会長(甲州市長):
農業者の高齢化が進んでいる。担い手不足は深刻な問題なので、ここに光を当てて良い方向に行ければいい。

また、来年は果樹や加工品を使った農産物のイベントを展開して世界農業遺産の認知度を向上させ、観光業者と連携したツアーも企画して「峡東地域の果樹栽培」の魅力を発信することにしています。