資材や運搬コストなどの高騰により10月から5銘柄の値上げに踏み切る甲州市の中央葡萄酒。
値上げを知って訪れたというワインファンの反応は?
ワインファン:
きょう買っておこうと思ってきた。いい物は値段が上がっても欲しいし(ここのワインは)買いたい。

消費者に応えようとワイナリー側も高品質化への思いを新たにしています。

中央葡萄酒 三澤茂計社長:
やむを得ず価格転嫁しなければならないし、商品の一部のものは上がっていくが、価格を上回る品質向上を狙いとして持っている必要がある。

こうした中、三澤社長が追い風として期待するのが…

三澤茂計社長:
1ドル110円が140円や150円になれば輸出自体はすごく利益が出る。
円安が続く中での県産ワインの海外展開事業「KOJ」による輸出の強化です。

また、9月5日にはワイナリー20社が3年後に迫る大阪・関西万博でのインバウンド需要を見据えた商談会を開くなど販路拡大を通じて業界全体の底上げを図りたいとしています。

三澤茂計社長:
トータルからすれば輸出自体は悪いことではないし、それを「良い円安」に向かわせなければならない。消極的にやって「悪い円安」になってはいけないと心掛けている。