太平洋戦争の記憶を語り継ごうと戦争で命を落とした人の遺影や遺品などを展示する企画展が山梨県笛吹市で開かれています。

壁一面に展示されたモノクロームの顔写真。
太平洋戦争の戦地や甲府空襲で命を落とした笛吹市民2045人のうち、写真が残る1129人の遺影で、そのほとんどが兵隊として出征した10代から20代の若者です。
「わが町の八月十五日展」と題されたこちらの展示会は戦争の記憶を語り継ぎ、平和について考えてもらおうと毎年、終戦の日前後のこの時期に行われています。

会場には軍服や水筒、それに寄せ書きがされた日章旗などが展示され、戦時中を生き、戦地に散った人々の思いを静かに語りかけます。

中でもこちらのブーツは靴底に穴が開くほど傷んでいて日本兵が戦地で送った苦難の日々がしのばれます。
来場者:
「一人一人の人生があったことが実感できて、我々のような世代がこれから平和な日本をつくっていく責任があると感じた」
この展示会は来月16日まで笛吹市の春日居郷土館で開かれています。







