2023年の大雨で、一部の区間で運休が続いているJR山陰線について、JR西日本は「傾いた橋脚の改築には少なくとも着工後1年半ほどが必要」と発表しました。
今後、部分的な運転再開も含め、復旧に向けた具体的な検討を始めるとしています。
JR西日本が、定例会見で明らかにしました。
JR山陰線は去年6月末からの大雨で、粟野川橋りょうの橋脚が傾くなどし、長門市駅と小串駅の間で運休が続いています。
JR西日本は調査の結果、不通区間内69か所で盛り土の流失や土砂の流入などが認められ、粟野川橋りょうは大雨による水位上昇などで橋脚を支える基礎の部分が流れ出たことで、使用できない状況になっているとしました。河川管理者である県と話し合い、通年で工事を行える見込みがあることから、今後、橋りょう以外の区間の部分的な運転再開も含めて、復旧に向けた具体的な検討を始めます。
復旧には少なくとも着工後1年半ほどが必要としていて、費用はおよそ15億円を見込んでいます。
着工の時期については年度内は難しいとしたうえで、県と協議しながら進めていきたいとしました。一方、全線で運休が続くJR美祢線については、「すぐに復旧の検討には至らない」としました。
JR西日本 中国統括本部広岡研二副本部長
「(美祢線は)災害に対するリスクが非常に高い線区だと考えている中で、(厚狭川の)河川改修の計画も10年程度かかるということを合わせて考えますと、すぐに復旧について検討するというところにはなかなか至らないところがあるんじゃないかというふうに私どもは思っておりまして」
美祢線と山陰線はJRが発表した収支の厳しい路線に含まれていて、JR西日本は「鉄道としての持続可能性について、沿線自治体などと相談したい」としています。













