全国的にクマの被害が相次ぐ中、山口県内の目撃情報は7月末時点で140件以上と、過去2番目に多いペースで推移しています。

7月31日には山口市の中国道上りで、走行中の乗用車がクマと衝突する事故もありました。


いざというとき、どうすれば被害を防ぐことができるのでしょうか?

山口県の自然保護課に聞きました。

■もし出会ってしまったら

【クマがこちらに気づいていない場合】
気づかれないように静かにその場から立ち去りましょう。

【クマがこちらに気づいている場合】
距離が十分ある場合は、ゆっくりと後ずさりして逃げましょう。背中を向けて走って逃げると本能的に追いかけてくることがあります。

【至近距離でクマに遭遇した場合】
攻撃されそうになったら、両腕で顔や頭を覆いうつ伏せになるなどして、ダメージを最小限にとどめることが重要です。クマは一撃を与えた後、すぐに逃げることが多いとされています。

■クマがよく活動する時間帯

森で暮らすクマは昼行性ですが、人里へ下りて活動する時は夜行性になることが知られています。夕方や早朝に活発になると言われていますので、特に注意しましょう。

■クマと出会わないために

クマは耳がよいため、目撃された場所の付近や山に入る場合は、鈴やラジオなど音が出るものを携帯しましょう。

県自然保護課は「まずは熊に出会わないようにすること。そして、遭遇した場合は適切に対応すること」と呼びかけています。