来年7月、1万円札など3つの紙幣が新しくなります。その特徴がきょう、明らかになりました。

報告・鈴木竜弘:「来年7月に発行が決まった新札です。これは国立印刷局の工芸官の伝統の技と、最先端のデジタル技術の合わせ技で作られるそうです」


これは、日本のお札を作っている国立印刷局の工芸官が、東北芸術工科大学で開かれた特別講義で明らかにしたものです。


最大の特徴は、紙幣の原版を作製する際、これまで工芸官が手作業で行っていた
「凹版彫刻」などに加え、デジタル技術で肖像画の背景にも透かし模様を入れたことです。

さらに、3Dで表現された肖像が回転する技術を新たに導入。
紙幣の偽造防止技術のレベルがさらに高まったということです。
また、金額の表記を大きくしたほか、それぞれのお札にざらざらした識別マークを配置するなど、利便性も向上させました。
授業を聴講した学生たちは、普段なかなか聞くことができない紙幣のプロ職人の話に興味津々の様子でした。
学生「セキュリティーの高さがひしひしと感じてきた。伝統技術を印刷の技術に込めるということが特に印象的だった」
学生「一つの目標というか指標みたいな、こんな細かいことをすることが可能だということが1個わかったので(工芸官を)目指す価値はあるかなと」
新しい紙幣は、来年7月3日に発行されます。







