道に迷った高齢の女性に声をかけ保護した男性に、きょう警察から感謝状が贈られました。男性が声をかけた理由は、少しの「違和感」でした。

高齢女性を保護した槙孝徳さん「年配の女性で小柄な人がゆっくりおぼつかない足取りで歩いていた」

高齢の女性を保護した、山形県河北町谷地の槙孝徳さんです。

先月2日の午前9時50分ごろ槙さんが自宅を出ようとした時、家の前を歩く高齢の女性が。

見かけない人だった上に、違和感を感じたと言います。

高齢女性を保護した槙孝徳さん「こちら側からゆっくりおぼつかない感じで歩いていて、そのあたりで声をかけた。晴れているのに傘を杖代わりにしていて、大きな荷物を背負っていたので、ちょっと変だなと感じた」

槙さんは声をかけ、女性を最寄りの交番に送り届けました。

その後、この女性は河北町に住む70代の女性と判明。

道に迷っていましたが、警察が家まで送ったということです。

そしてきょう、槙さんに寒河江警察署から感謝状が贈られました。

高齢女性を保護した槙孝徳さん「大変光栄に思う。人助けになって、内心ほっとしている」

寒河江警察署によりますと、管内では今年度、高齢者の保護事案が5件発生していて少子高齢化が進む中、今後も増えることが予想されています。

寒河江警察署・渋谷貴署長「(今回は)勇気を持って声をかけてもらったのがすべてだと思う、迷ったら声をかける、これがいいのではと思う」

高齢女性を救った、違和感と声がけ。槙さんは今後、ますます声を掛け合うことが大切になると実感したそうです。

高齢女性を保護した槙孝徳さん「色々な人が住んでの地域。うちの前は小学校で、私も歩いていると(児童が)あいさつしてくれる。地域は地域で声がけしてつながっていくべきだと思う」