山形県上山市では、6日夜、そばの実を雪の中で寝かせて作ったそば、「雪中氷結そば」の試食会が開かれました。今年はまとまった雪が積もり、おいしいそばができたそうです。

試食した人「いや本当おいしい」

雪中氷結そばは、上山市山元地区の生産者たちが、そばで地域おこしをしようと、3年前から取り組んでいるものです。

地元産の「でわかおり」を年明けからおよそ3週間、雪の中に埋めて寝かせたあと、蔵王の麓にある原口地区で、3週間ほど、寒風にさらして完成させます。

昨夜開かれた試食会には、そばの生産者をはじめ、市やJAなどの関係者が参加しました。

こちらが雪中氷結そばで・・・こちらが普通の「でわかおり」。

一見すると、さほど違いはありませんが・・・味は?

試食した人「やっぱり雪の中においたそばは円熟する。熟成する。甘みが違う」

試食した人(Q普通のそばと違う?)「少し甘みがある。うまいです」

関係者によりますと、雪中氷結そばは、雪の中に入れることでそば本来の雑味が抜けずにうま味成分が濃縮され、冷たい清流に浸す寒ざらしそばとはまた違った味わいになるそうです。私もいただきました。

報告・鈴木竜弘「コシがあります。強いです。力強いそばで、かんでるうちに甘みが伝わってきます。そばの味が濃い。あーおいしい」

生産者の代表は、この冬の雪も、そばのおいしさを後押ししたといいます。

山元そば生産組合平吹信行代表「12月の末に雪がどっと降ったので雪の効果だと思う。そばで地域おこしの一端を担っていければ」



雪中氷結そばは、今月10日から上山市内4つのそば店で提供されるということです。