仙台市のじもとホールディングス傘下のきらやか銀行が3月期の決算を発表しました。3年ぶりに黒字となり、株式の配当を復活させるということです。

これにより事実上の国の管理下から脱却することになります。

じもとホールディングス傘下のきらやか銀行と仙台銀行はこれまでに国から合わせて780億円の公的資金を受け、その際に国に対し無配の場合に議決権を持つ優先株を発行しています。

ホールディングスは去年3月期の決算で過去最大の赤字となり株主配当を見送ったことから国がホールディングス全体の株式のうち6割以上をもつかたちとなり、ホールディングスは実質的に国の管理下に入っていました。

きょう山形市で開かれた会見できらやか銀行の西塚英樹代表取締役頭取は、きらやか銀行が3年ぶりに黒字となったことを報告し、ホールディングスとして株式配当を復活させるとしました。

一般企業の売り上げにあたる経常収益が、前年比1%減の170億8300万円で、経常利益が3億9900万円、当期純利益が5億円で、減収増益です。

減収増益の理由として、貸出金利息が増加したものの役務取引等利益が減少したことや前の期に計上した与信関係費用や国債等債券の償還損などの要因がなくなったためとしています。

西塚頭取は「ようやくスタートラインに立った。積極的に反転攻勢に出たい」としています。