山形県米沢市の80代の女性が、警察官を名乗る人物からの自宅への電話を始まりに実際に家を訪ねてくる手口で、通帳4通をだまし取られる詐欺被害にあいました。
警察によりますと、今月22日、米沢市の80代女性の自宅の固定電話に米沢署の生活安全課を名乗る男から電話があり、「詐欺グループから押収した資料にあなたの名前がありました」などと言われました。

その後電話は刑事課を名乗る男に替わり「あなたの通帳から何十万円か引き落とされています」「口座や暗証番号を教えてください」などと言われたということです。

女性が口座番号や暗証番号を教えると、「警視庁の警察官が近くにいるので通帳を渡してください」などと言われ、その後、男が自宅を訪ねてきたということです。

女性はその男に自分名義の通帳と家族名義の通帳の合わせて4通を渡しました。
その後、女性の家を訪れた親族がその話を聞き不審に思って警察に相談して被害がわかりました。

警察では、警察官が電話でキャッシュカードの暗証番号を尋ねることはないとして、そうした電話があった場合は家族や警察に相談するよう呼び掛けています。
