会社の顧客情報を悪用して女性に卑わいな内容が書かれたハガキを送り脅迫したとして起訴された54歳の男の裁判がきょうから始まりました。
裁判で男は起訴内容を認めました。
脅迫の罪で起訴されているのは元・東北電力ネットワーク社員の斎藤良弘(さいとう よしひろ)被告(54)です。

起訴状などによりますと斎藤被告は、会社の顧客情報を悪用して県内に住む20代と30代の女性に対し卑わいな内容が書かれたはがきを送り自身と性的関係をもつよう脅迫したとされています。

きょうの裁判で斎藤被告は「間違いありません」と起訴内容をみとめました。

弁護側も事実関係に争いはないとしています。
これまでの取材で斎藤被告は、動機について「相手が性的な内容を読むのを想像すると興奮する」などと供述していたことがわかっています。
斎藤被告は以前、東北電力ネットワークに勤めていて、個人情報を扱う部署の管理職でした。

斎藤被告は東北6県と新潟県の契約者の個人情報を見ることができる立場だったということです。

きょうの裁判で検察側は、斎藤被告がほかにも複数同じような脅迫をしていたとして来月、追起訴する方針を明らかにしました。
また、斎藤被告は、会社の個人情報データベースで女性の個人情報を検索し犯行を行っていたとして、きのう個人情報保護法違反の疑いで書類送検されています。
