災害時に被災した避難所などの公共施設の機能回復に備え、県と配管調査普及協会がきょう、協定を結びました。

施設の早期復旧に活躍が期待されるのは、配管調査に使われるロボットです。

吉村知事「すごいですねここまできているんですね。DXです。まさに」

吉村知事が驚いたのは、配管調査ロボット「配管(はいかん)くん」です。

「配管くん」は、山形市の弘栄(こうえい)ドリームワークスが開発した、漏水など、配管の異常を調査する自走式のロボットで、種類によっては自走しないものもあり、直径2.5センチの配管にも対応しています。

配管調査普及協会 菅原康弘 理事「配管の中を移動しながら内部の映像を見ます。合わせてセンサーデータを搭載しているので位置情報を見てどの辺が悪いかどこが大丈夫か一目で分かる仕組み」

災害時は、避難所などの公共施設でライフラインが止まり、飲み水の確保や、衛生の維持などが困難になる可能性があります。

しかし、この「配管くん」を利用することで、建物の被災状況を把握し施設の機能回復に向けて早期の対応ができることが期待されています。

吉村知事「県や市町村の公共施設等が被災した際に活動拠点の迅速な機能の回復に繋がると考えており、大変心強く思っている」

配管調査普及協会 菅原康弘 理事「ライフラインの確保とか衛生環境の向上とかそういう所に繋がってくる。平時も災害時もいつでも調査して建物が健康であるように寄与できれば」