書店がない金山町で今、移動式本屋を出店する、地域おこし協力隊の女性がいます。その取り組みを取材しました。
金山町地域おこし協力隊川村佳恵さん「きょうは、61冊」

「町の人にアンケートをとって欲しい本を入れたいと思って」

「絵本とかリクエストがある。ウォーリーを探せとかノラネコぐんだんとか…」
先月29日、金山町の一角に店開きした、移動式本屋「かぷりば」。

金山町地域おこし協力隊 川村佳恵さん「かぷりばは、大堰という金山の名所に流れている鯉(カープ)、りばはリバーで川、川村の川。金山らしさと自分らしさを組み合わせられたら」

店主は盛岡市出身の川村佳恵さん。
今年4月、金山町に就任した地域おこし協力隊員です。

読書が趣味の川村さんが金山町に移住して気付いたのは、町に書店がない事でした。そこで、町の人とのコミュニケーションの取り方として考えたのが本の販売でした。

金山町地域おこし協力隊 川村佳恵さん「本屋さんに行って、店員とコミュニケーションをとって話せる場所が減っている。自分にはそういう場所が必要だった。アナログな手法こそがいい」
金山町地域おこし協力隊 川村佳恵さん「自分の好きなもの、得意な事・興味があることを外に発信したり、自分の家から持ち出して外に出せる機会は限られている。そういったことを発信しながら共有できる場所があるといい」

川村さんは5月に移動式本屋を初出店。
これまで町内で3回出店し、17冊の本を売っています。

町の人たちは、川村さんの活動が新しいコミュニティーの場になることを期待しています。
地元の人は「移動の本屋がなかったので、面白い取り組みを楽しみにしている」
地元の人は「いいなと思って期待している。コミュニケーションを図って波紋のように広がっていく、それが素敵」
金山町地域おこし協力隊 川村佳恵さん「町市(イベント)に出た時から、いろんな人に知ってもらえたのでうれしいですね」

金山町地域おこし協力隊 川村佳恵さん「将来的には空き店舗を借りて、コミュニティースペースと観光案内所などの機能が一体となった本屋さんがつくれたら」


好きな事・興味があることを共有する移動式本屋「かぷりば」。川村さんは今後、月に1回以上の出店を目指しています。