バドミントンの中学世代世界一を決める「国際バドミントンU16庄内2024」が、鶴岡市で開かれ、世界各国の選手たちが熱戦を繰り広げました。

「国際バドミントンU16庄内2024」は、世界12か国の代表、32人が出場。

日本代表は8人、そのうち県勢は4人です。

初日のおとといは予選グループステージが行われ、男女それぞれ4つのグループに分かれてしのぎを削りました。

県勢はスペインやインドネシアなど世界各国の代表と対戦。ハイレベルな攻防が繰り広げられました。
中学世代ながら、180センチを越える身長の選手も出場した国際大会。
高い打点から放たれるスマッシュなどに苦戦を強いられます。
県勢は山形十中の渋谷圭佑選手と、米沢二中の鈴木蘭音選手、鶴岡一中の廣瀬朱選手がそれぞれ1勝しましたが、決勝トーナメントに進むことはできませんでした。

県代表 米沢市立第二中学校3年 鈴木蘭音選手「自分らしいプレーが出来たのですごくいい経験が出来た」

きのうの順位決定戦。下位トーナメントで準決勝まで進んだ鈴木選手は、オーストラリアのゴー選手との対戦です。


県勢選手の見守る中、長い手足をいかした動きで最終セットまでもつれこみます。

一進一退の攻防が続く中、競り勝ったのは。
・・・体力の限界まで振り絞った鈴木選手の粘り勝ちです。

下位トーナメント決勝。足に違和感を覚えた鈴木選手は途中で棄権。しかし、その表情は晴れやかです。

県代表 米沢市立第二中学校3年 鈴木蘭音選手「(準決勝では)たくさんを応援してくれたので、ここでしっかり勝って、決勝で勝てるようにしたいと思っていた。練習してもっと上を目指せるようにしたい」

女子の決勝は、去年優勝した山口県・柳井中学校の阿波芽衣咲選手と、岡山県・倉敷第一中学校の渡邉柚乃選手の日本勢同士の対戦。

試合は互いに1ゲームずつを取り合う接戦となり、最終第3ゲーム、阿波選手を抑え、渡邉選手が大会初優勝を果たしました。

岡山・倉敷第一中学校 渡邉柚乃選手「(阿波選手は)やっぱり強かったし、その中で自分のプレーが出来てよかった」

男子の決勝は、バドミントンの強豪校・埼玉栄中学校の山口晃央選手と、前回大会で3位に入賞したタイのプレムパンポン選手の対戦。

山口選手が粘りを見せますが、2ゲームを連取され、プレムパンポン選手が優勝しました。

タイ代表 プレムパンポン選手「いろんな国の選手に挑戦して、難しかったが勝てました」

日本代表 埼玉栄中学校3年 山口晃央選手「将来は世界でナンバーワンの選手になりたい」

競技人口5000万人と言われるバドミントンを通じ、鶴岡市の世界的な知名度の向上や、次世代を担う子どもたちの交流を目的に開催されたこの大会。
世界のトップ選手の試合を間近で観戦した子どもたちは、国や勝敗に関係なく、惜しみない声援を送ります。
子どもたちは「めっちゃすごかった全然次元が違う」

子どもたちは「どんな球がきても打ち返せるようになりたい」

鶴岡バドミントン協会 今野隆史強化部長「自分もなりたいなぁとか、カッコイイなとか、憧れをもってくれた子どもたちがいっぱいいたのかな」

会場には、2日間でおよそ3000人の観客が集まり、世界と庄内、そして子どもたちをつなぐ架け橋となる大会になりました。








