自治体に寄付をすると特産品などがもらえる「ふるさと納税」。昨年度、福島県内59市町村への寄付額は、61億3800万円あまりと過去最高となりました。寄付額順でみると、一番多かったのが福島市、2番目に多かったのは、磐梯町なんです。

返礼品に、町内で作られるカメラレンズがあることが、人気の一つの理由なんですが、いま町では、ある理由で駆け込みでのふるさと納税の寄付が急激に増えていました。いったい何が起きているのでしょうか。

寄付を通して自治体を応援する「ふるさと納税」。しかしいま、この「ふるさと納税」に異変が起きていました。

磐梯町総務課・穴澤竜一課長「改正前の駆け込み需要が多くなってきています。4月から9月ですと1.6倍、9月単月ですと3倍程度、申し込み件数が増えています。」

増加の理由は、ふるさと納税のルールの変更です。総務省は、10月からふるさと納税の返礼品について、これまで隠れ経費とされていた手数料など、経費総額が寄付額の5割以下になるようルールを厳格化します。これを受けて、全国の一部の自治体では、設定している寄付額の値上げなど対応に追われています。

ルールの変更について磐梯町は。

磐梯町総務課・穴澤竜一課長「(これまでも)必要経費を含め、50%以内に抑えて運営してまいりましたので、今回の改正に伴うことによる変更点はございません」

磐梯町に影響はないということですが、自治体によっては10月以降、対応を迫られるところがありそうです。