福島県と浜通りの各自治体が、震災後初となる「広域津波避難訓練」を行い、連携などを確認しました。
富岡町生活環境課・杉本良課長「地震による富岡町災害対策本部設置宣言が出されました。各班長に災害初動マニュアルに沿った支援行動を指示します」
15日に、富岡町など浜通りの7つの自治体で行われた広域津波避難訓練。
津波に対する防災体制の向上を目的に、県と浜通りの各市町村が共同で実施しました。
震災後初となる訓練は、福島県沖で発生した地震により浜通り全域で震度6強を観測、大津波警報が発令されたという想定で行われ、町の担当者たちは、津波浸水区域での避難誘導手順などを確認していました。
さらに、コロナ禍の避難所開設に伴う感染対策や誘導手順を確認しました。
訓練の参加者「きのうも地震ありましたけど、こう頻繁に地震がくる浜通りだからこそ、こういう訓練に参加することで危険意識が芽生えるので参加してよかったと思う」
富岡町生活環境課消防交通係主査・堀本航生さん「情報を比較しながら、より有効な対策を取っていくという意味では、県と町がしっかり連携していくことが重要かなと考えています」
富岡町での訓練には、町や県の職員のほか町民などおよそ300人が参加したということで、町は参加者の感想などをまとめ今後に生かしていくことにしています。