宮城県南三陸町の復興のシンボル「モアイ像」が新たに整備される広場に移設され、東日本大震災の津波で分断したモアイの頭部と胴体が12年ぶりに組み合わせられました。

モアイ像の組み立てが行われたのは、南三陸町志津川に整備が進む「うみべの広場」の一角です。組み立てはクレーン車を使って慎重に行われました。

このモアイ像はチリ地震を忘れないよう1991年にチリから旧志津川町に寄贈されたものです。東日本大震災の津波では流され頭部と胴体が分断していて、12年ぶりに組み合わせられました。

また、2013年にチリから復興支援として贈られ南三陸さんさん商店街で親しまれてきたもう一体のモアイ像も同じ場所に移設されました。

南三町建設課 及川伸技術主任:
「チリにとっては宝物なんですよ。これからずっと南三陸町を守ってくださるモアイが移設できたことは、町全体として嬉しいと思います」

2体並んだモアイ像はうみべの広場がオープンする7月下旬に一般公開されます。