東日本大震災から13回忌となる今年、奈良と東北の寺宝が一堂に会する展覧会が、4月15日から宮城県多賀城市で開かれます。それを前に10日、国宝「鑑真和上坐像」の設置作業が行われました。

木枠を取り外し、作業員によって慎重に取り出される国宝。唐招提寺から運ばれた「鑑真和上坐像」です。

多賀城市の東北歴史博物館に4月5日に到着し、10日、設置作業が行われました。学芸員が、傷やほこりがついていないか状態の確認をした後、台座に設置されました。

鑑真和上坐像は、奈良時代の肖像彫刻の最高傑作です。麻の布におがくずと漆を混ぜた「こくそ」を塗り形作る「脱活乾漆」という技法でつくられていて、やわらかい質感が特徴です。

奈良国立博物館 岩井共二美術室長:
「東日本大震災から13回忌となる今年、1300年近く前の人たちの思いと現在の人たちの思いを重ね合わせながら見てもらえれば」

奈良国立博物館 岩井共二美術室長

国宝「鑑真和上坐像」は4月15日から開催される「悠久の絆奈良・東北のみほとけ展」で県内では19年ぶり一般公開されます。