きょうから7月です。先月=6月は上旬の台風6号や下旬の「ダブル台風」7号・8号による大雨が印象に残りましたが、それとともに、近年に比べだいぶ涼しかったという印象をお持ちの方も多いのではないでしょうか。6月1か月間における平均気温の平年(2020年までの30年間)との差は、北海道や本州の日本海側では平年より高い所が多いものの、関東から西の太平洋側では平年より低めの所が多くなっています。

2026年6月の月間平均気温の平年差。関東から西の太平洋側を中心に平年より低い寒色系の色合いとなっている(気象庁HPより)

なかでも東京では6月の平均気温が21.5度と、平年より0.4度低くなりました。地球温暖化の影響などもあり、近年では月間平均気温が平年を下回ることは少なくなっていて、東京では2022年12月以来、実に3年6か月=42か月ぶりに平年より低い値となりました。6月に最高気温25度以上の夏日となった日数は15日、最高気温30度以上の真夏日となった日数は2日で、5月の夏日=21日、真夏日=3日をともに下回りました。近年、夏に出現することの少なかったオホーツク海高気圧が上旬と下旬に張り出し、冷たく湿った空気を送り込んだことなどが影響しているとみられます。

1年前の2025年の6月は梅雨前線の活動が弱く、太平洋高気圧が一気に勢力を強めてきたことから日本列島は気温が平年よりかなり高い所が多くなったうえ、日照時間も太平洋側を中心に平年よりかなり多くなりました。日本付近の太平洋上も晴れ間が多かったとみられ、6月は太陽高度が一年で最も高いことから、太陽の熱で一気に海が暖められ海面水温も急上昇し、その後7月・8月の記録的な猛暑につながっていったと考えられます。

2025年6月30日の日本近海の海面水温平年差。平年より高い真っ赤なエリアがほとんどとなっていた(気象庁HPより)

一方2026年は、日照時間も関東から西の地域を中心に平年より少なめだったことから、日本近海の海面水温は太平洋を中心に平年よりも低めとなっています。

2026年6月30日現在の日本付近の海面水温平年差。太平洋では平年より低めの青いエリアが広がっている(気象庁HPより)

仮にこの状態が続けば、南から暖かな空気が入ってきても海の上である程度冷やされ、記録的な暑さにはなりにくいと考えられます。もちろん7月も太陽高度はまだまだ高いため、晴れる日が続いたりすると急に海面水温が上がってくる可能性もあり、海の動向にも注目です。