12月8日の青森県東方沖の地震とそれに伴う後発地震注意情報の初めての発表を受け、東北大学の災害科学国際研究所が10日、緊急の報告会を開きました。
分析の結果、今回の地震の震源域の近くで巨大地震が発生しやすくなっている可能性があるとして注意を呼びかけています。
東北大災害研がオンラインで開いた報告会には、地震や津波の研究者が参加し分析結果を公表しました。
このうち、海溝型地震のメカニズムに詳しい富田史章助教は、今回の地震が、過去に発生した巨大地震の震源域から近い場所で発生していると指摘。
プレートの移動方向などを詳しく分析した結果、この付近ではマグニチュード7から8クラスの巨大地震が発生しやすくなっている可能性があると述べました。
富田史章助教「もし今回の地震活動が1週間程度で落ち着いたとしても、将来的に発生する可能性が非常に高いイベント。警戒してもらえればと思うところ」
災害研はこのほか、今回初めて発表された「北海道・三陸沖後発地震注意情報」に基づき、今後1週間程度は、寒冷地特有の積雪対策も含め、すぐに避難できる準備を徹底してほしいとしています。







