宮城県加美町は、町内でのクマの目撃情報が相次いでいることを受け、10月9日に人的被害を防ぐためクマ出没対策本部を設置するとともに非常事態宣言を出しました。

石川敬貴・加美町長:
「同時多発的にクマが出没している状況」

加美町役場で10月9日夜、開かれた会議には石山敬貴町長をはじめ、警察や消防、猟友会などから30人あまりが出席しました。

加美町によりますと、9月の町内でのクマの出没件数は18件で、10月も9日までに13件と急増しています。これを受け、開かれた会議ではクマ出没対策本部を設置するとともに非常事態宣言を出すことを決め、住民の安全確保に向けた取り組みを進めていくことを確認しました。

石川敬貴・加美町長:
「自分たちの命を守ってもらいたいという思いで少し強めだが非常事態宣言を出させてもらいクマに警戒することを住民に分かってもらいたい」

加美町の非常事態宣言の期間は11月30日までで、散歩や農作業など外出する際、鈴やラジオでクマに人の存在を知らせるよう呼びかけています。