東日本大震災の発生からまもなく14年です。宮城県石巻市では、身元が分からないまま保管されている遺骨の供養が行なわれました。

石巻霊園で営まれた法要では、地元の僧侶らおよそ30人が納骨堂に向かってお経を唱えました。この法要は、石巻仏教会などが、震災の翌年から毎年行なっているものです。納骨堂には、震災後に石巻市内で見つかった身元不明者の遺骨27人分が納められています。石巻市はこれまで、身元がわかった620人の遺骨を遺族らに引き渡してきましたが、2020年7月を最後に途絶えているということです。

石巻仏教会 櫻井法昭会長

石巻仏教会 櫻井法昭会長:
「なかなか身元が判明しないことが続いているが、この状態は続くと思うので、身元不明者の冥福を祈って供養を続けたい」

震災の発生からまもなく14年。高台の墓地には、犠牲者をしのぶ読経が響き渡っていました。