■驚異の男性育休取得率69.7%!そのワケは?
こうした中、男性の育休取得に力を入れている企業があります。
業務用冷蔵庫など厨房機器の販売をしている「ホシザキ東北」。520人の社員がいるこの企業では、男性の育休取得に積極的に取り組んでいます。

ホシザキ東北 今野浩治社長:
「(男女とも)子どもが生まれたら、まず総務窓口に連絡をもらう。そのときに育休をとってもらうように促す。(育休を取得した社員には)奨励金も支給している」


去年までの3年間で「子どもが生まれた」という男性社員の届け出は33件。このうち育休を取得したのは▼23件と、取得率は▼69.7%。政府の目標を大きく上回っています。

ホシザキ東北 今野浩治社長:
「10年ぐらい前、女性は結婚を機に退社することが多かったので、まずは女性が働きやすい環境を整えようということで、育休や産休の取得促進に取り組んだ。それと同時に男性の育休も取り組むようにした」
いま、実際に育休を取っている男性社員は・・・。

福島営業所 本田祐輔さん(30):
「時間がたくさんとれて良かった」

来月1歳の誕生日を迎える長女、蘭ちゃんの父、本田祐輔さんは9月、2週間の育児休暇を取得しています。
福島営業所 本田祐輔さん(30):
「2週間なんて休みづらいなというところが個人的にはあったが、(会社から)是非取ってくれということだったので取らせてもらった。ずっと一緒にいられるので、1分と目を離すことはできないが、泣いたり笑ったり全部の感情を見ていられるので楽しいなと思う」
2週間離れた職場への復帰について不安はない、と語る本田さん。その理由を聞くと・・・。
福島営業所 本田祐輔さん(30):
「私が抜けてる間に(ほかの人が)フォローに来てくれているし、引継ぎもしっかりやってきたので特に不安はないです」


ワークライフバランスを重視する人が増える中、男性の育休取得率の高さは、就職活動をする学生へのアピールポイントのひとつにもなっているといいます。

ホシザキ東北 今野浩治社長:
「子育ての大変さというのは、育休をとった社員は感じているし、なによりも(家族と)一緒の時間をとれるというメリットがある。少子高齢化社会で、第2子をということも育児を協力することでメリットがある」


民間企業だけでなく、宮城県議会でも育休をとった、初めての男性議員がいます。







