今、ブームになっている「サウナ」を作り、過疎化が進む藤枝市の山あいの地域を元気にしようとするプロジェクトが進んでいます。目指すのは「藤枝らしさ」です。

 サウナで町を元気にするプロジェクトの発起人・保志弘幸さんです。自然豊かなこの場所で藤枝らしいサウナを作ろうとしています。
<保志弘幸さん>「今回使っているのが藤枝産のアールグレイなんですけど、お茶系や合うものを試しているところ。藤枝らしさってどんなところなのか考えながらサウナを作り上げていくプロジェクト」
 サウナといえば水風呂。
<保志弘幸さん>「きょうは水風呂に緑茶を入れてみました。生産過程に出る、茶くずみたいなものを再利用しています」
 サウナ小屋やベンチには放置された竹を使う予定です。
<保志弘幸さん>「野放しになっている竹林はとても多い。耐久性や加工性が高く、非常に使いやすい素材の一つ。改めてポテンシャルを感じてほしい。和のテイストを演出できるのかなと」
 藤枝で育った保志さん。地元の魅力を詰め込んだサウナを作るのにはわけがあります。
<保志弘幸さん>「このまま過疎化の一途をたどって、人が住まなくなるとどんどん荒廃していく。どう後世につないでいくか考えた時に、まずは人的な交流を作っていきたいと思った」
 この山あいに藤枝の魅力を発信できるコミュニティを作りたい。そんな思いで、今人気のサウナに白羽の矢を立てました。さらに同じ場所にある古民家を改装し、民泊施設にしようと考えています。
<保志弘幸さん>「ここはキッチンスペース。昔の竈があるのでここも活用しながら使う。五右衛門風呂があるんですけど、直火で沸かせるように構造を変更していきたい。自然豊かなところなので、癒しとゆったりした流れを感じていただきたいです」
 地域の素材を生かしたここでしか味わえないサウナ。新たな「ととのうスペース」が生まれようとしています。