熱海市の土石流災害で土砂とともに撤去された岩を漁業に活用する取り組みです。伊豆山港沖の海底に岩を沈め、魚が多く集まる漁礁にする作業が行われました。

 熱海市の土石流災害では、がれきや土砂などとともに大きな岩も撤去され、熱海港などに仮置きされています。この岩を有効利用するため、伊豆山漁業会が魚が多く集まる漁礁にすることを県に提案し、県の事業として実現しました。作業船におよそ50立法メートルの岩を積み込み、漁師が見守る中、伊豆山港から2kmほど離れた水深およそ24mの海底に沈めました。
<伊豆山港 漁師 金子友一さん>「処分するよりもこういう活用法もあるという例になってくれれば。魚とか集まって海が豊かになってくれるといいですね」
 新たな漁礁は伊勢エビや小魚などの住処になり、新しい水産資源の宝庫になることが期待されます。