家庭の事情や引きこもりなどで学校に通えなかった人や外国人などが学べる夜間中学を設置する動きが全国で広がっています。静岡市では、それに先駆けてボランティアによる学びの場の提供が続いていて、活動は2年目に入りました。

静岡市葵区で月に2度開かれている「しずおか自主夜間教室」です。現在は外国人を中心に10人あまりが学んでいます。勉強や情報などの知りたいことを講師がマンツーマンで教えてくれます。

<中国から来たカキンさん>
「仕事が、前は自信がなかったけど、ここで勉強して、自信いっぱいで、働く時私だって出来る!って気持ちで(になって)嬉しいなって思う」

カキンさんはコンビニでアルバイトをしていて、美容の仕事に挑戦するのが夢です。

<中国から来たジャホォイさん>
「(教室は好きですか?)好きです。(どんなところが好き?)私の日本語の先生好き。優しい」

教室はボランティアの講師で成り立っています。

<講師 しげさん(教員)>
「夜間中学校の映画を観て(参加した)、一緒に歩んでいくことが出来たらいいなと」

ここではライセンスがなくても講師になれます。

<講師 りおっちさん>
「社会人1年目。社会福祉士の仕事をしています。私にも英語教えてみたいに共に学び合っている」

<講師 ドリーさん>
「静岡県立大3年です。学校とは違う学びの場って感じで、私も知らない、あっこういうことがあるんだって気付きになるのですごく楽しいです」

<しずおか自主夜間教室 主催者 たかさん>
「教える人だけが良い思いをする、学習者だけが良い思いをするんじゃなくて、学ぶっていうのは日々違うことで、人との出会いが学びにつながる」

みんなが学び合う、みんなの居場所です。

自主夜間教室のことを地域の人たちにもっと知ってほしい。先週金曜日、街づくりを考える市民の会議で活動をプレゼンしました。

<参加者>
「(このプレゼンを知るまでは)全く知りませんでした」

学びの場がほしいと考えていた人もプレゼンを聞いていました。

<参加者>
「私も形式卒業者なんですよね、中学高校と勉強してこなかったから漢字も書けないし、私(学べる場所に)行きたいって思ってたの」

<しずおか自主夜間教室 主催者 たかさん>
「先程の彼女もそうですけど、知っていたら行ったのにと、どうしたら多くの方に知って頂けるかが今の私たちの課題です。学びの場の選択肢の1つとして私たちが役に立てば良いかなと思います」

個人に寄り添った学びが提供できるしずおか自主夜間教室。活動は続きます。