コロナ禍の巣ごもりで爬虫類をペットにする人が増えています。静岡県東伊豆町には、爬虫類などの動物の知識が学べる学校があり、飼育員の卵たちが奮闘しています。
河津町の爬虫類専門の動物園iZooです。
<お客とのやりとり>
「ヤモリの仲間です。手のひらをパーにして」
「この子、どんどん動いちゃうね」
お客さんと接しているのは飼育員の卵たちです。2年間、専門の学校で学び、週に1度は動物園で実習しています。
<生徒と飼育員>
「1回1回洗うんですよね」
「そうだね。もし入れたんだったら、しっかりきれいにして」
「了解です」
学校は東伊豆町にあり、動物園iZooを傘下に持つ「レップジャパン」が運営しています。
<生徒>
「(今からの作業は?)この水替えです。怖いんだよ、これ」
2022年は3期生となる23人が入学しました。爬虫類や貴重種のほか、哺乳類、鳥、虫、魚などおよそ100種の生き物を世話しながら、動物園や水族館、ペットショップなどで活躍するプロを目指します。
<2年生 西本汐音さん>
「去年11月くらいからトレーニングをしていてやっとこんな感じです」
西本汐音さんは2021年入学した2年生です。爬虫類が好きでこの学校を選びました。
<西本汐音さん>
「ここはペットルームと言って、ここの生徒が自分のペットをこうやって持ってきて自由に飼える。ここの棚が自分のペットになります」
ペットを連れて寮で生活することもできます。西本さんのペットは15匹で、10種の爬虫類がいます。
<アニマルキーパーカレッジ 白輪剛史校長>
「この中で外国の動物を外国から買ったことがある人?」
今、コロナ禍の巣ごもりで爬虫類をペットにする人が増えていて、専門の知識を持つ人材が求められています。
<白輪剛史校長>
「マーケットとしては大きくなったので、その専門性の高い、この卒業生というのは必ず役立つし、必要とされる時代だと思っています」
学校で学ぶのは飼育の仕方だけではありません。お客さんとどう話をしたら良いのか、仕事仲間と動物の体調などをどう共有したら良いのか、しゃべりのプロに教わります。
<フリーアナウンサー 伊藤圭介さん>
「『あそこの動物園良かったね』や『すごくわかりやすかったね』とか『また行こうね』と言ってもらえるような飼育の担当になると(いうのが1つの目標)」
西本さんは将来、爬虫類がいるカフェを開きたいという夢をもっています。
<西本汐音さん>
「ほかの人にも(爬虫類の)魅力を伝えたいと思っていて、好きになってもらいたい」
学校では、今の時代に求められる動物飼育のプロを育てています。