「ヤギやヒツジの餌のために、大切に育てた牧草が収穫を直前にして盗まれた」
静岡県藤枝市の牧場経営者からの悲痛な訴えです。盗難の背景には昨今の円安や海上輸送の混乱による牧草の高騰が関係しているとの見方もあります。いったい、誰が何のために盗んだのか?警察は窃盗事件として調べを進めています。

藤枝市で「ヤギーズファーム」という農場を経営する内藤久恵さんです。

<ヤギーズファーム代表 内藤久恵さん>
「牧草がズラーっと一面に生えていたんですけど、何者かによって刈り取られてなくなってしまいました」

こちらは2022年2月に撮影された写真です。青々と生い茂るのは、ヤギやヒツジの餌にするべく育てた牧草です。そして、こちらが現在。きのう、何者かに牧草を盗まれた事に気づきました。

<ヤギーズファーム代表 内藤久恵さん>
「これを見た時に本当にがっかりしました。うちのヤギ、いま60頭ぐらいいるんですけど、夏ぐらいまでもたせる気持ちでいました」

内藤さんによると、盗まれた牧草の被害総額は5万円。昨今の円安や海上輸送の混乱により、牧草が高騰していて、今回の盗難の背景となっている可能性もあるといいます。

<牧草を育てる人は>
「牧草とはいえ、肥料やって人が苦労して作った物。宝だから残念に思います」

一体誰が、何のために盗んだのか。

<ヤギーズファーム代表 内藤久恵さん>
「ここにスーっと伸びた線があるんですけど、機械が入ったあとです。私たちが使っている機械の形状とは違う。誰かが入ったんだと思います」

トラクターのものなのか、何らかの車両が通った痕跡が。牧草を育てていた畑は国道150号線に近く、人目に付きやすい場所で、白昼堂々行われたとすれば大胆な犯行です。

<ヤギーズファーム代表 内藤久恵さん>
「どんな方が持って行ったかわからないけれどできるならば返してほしい」

4月21日放送