新幹線の乗客の安全性を高める狙いです。JR東海は4月20日、不審者対応を強化するため、静岡県三島市内の施設で、新幹線車内を再現した模型を使い、警備員の訓練を実施しました。

<中西結香記者>
「新幹線の車内に不審者が現れたことを想定し、警備員らが訓練を行っています」

JR東海が実施した訓練は、新幹線に乗る警備員を対象にしたものです。東海道新幹線では、2020年3月からすべての列車・区間に警備員が乗り、警戒体制を強化しています。

全国的に車両内における無差別的な事件が相次いでいます。静岡県内でも2016年、東海道新幹線の車内で酒に酔った男が暴れ、車掌がケガをする事件がありました。

20日の訓練では、警備員が不審者と向き合うときの構えや声出し、「さすまた」の使い方などを確認しました。

<警備員>
「実際の車両を使って訓練を体験することで、いかなる場合でも東海道新幹線やお客様の安全を守る自信がつけられた」

JR東海は想像力を高めて、あらゆる事態に対応していきたいと話しています。