静岡市がいわゆる「タナベノマスク」を高校生に配布したことと、城北公園の整備事業には、それぞれ問題があると弁護士や住民が申し立てていた問題で、市の監査委員は4月20日、住民監査請求をいずれも棄却としました。

2つの問題は、静岡市が2022年2月に、田辺信宏市長の名前と似顔絵が添えられたマスクを市内の高校に配ったことが公選法違反にあたるとして、また、静岡市葵区の城北公園にカフェや駐車場を整備する事業については、市が近隣住民の市民参画の手続きをせずに計画を進めていることなどは違法だとして、それぞれ、住民監査請求をしたものです。

静岡市の監査委員は、「タナベノマスク」については、名前や似顔絵を添えたことは感染予防メッセージの効果的な周知を狙ったものなどとして、法律違反には当たらないとしました。

また、城北公園については、市民アンケートなどを行っていることや都市公園に駐車場を設置することは特段、合理性を欠くものではなく、違法性はないなどとして、いずれも棄却としました。