静岡県にある焼津漁港の冷凍カツオ窃盗事件をめぐり、焼津市の水産加工会社の元役員の組織犯罪処罰法違反容疑の不起訴処分について、静岡検察審査会は一部を「不起訴不当」と議決しました。
この事件をめぐっては、焼津市内の水産加工会社の元役員について静岡地方検察庁は2024年1月、「組織犯罪処罰法違反」の容疑は不起訴処分としましたが、窃盗の被害にあった船会社が「不起訴は不当」と、静岡検察審査会に審査の申し立てをしていました。
審査会は、不正に入手したカツオを正規品と装い隠そうとしたことは「悪質な行為」と指摘し、元役員の容疑の一部を「不起訴不当」と議決しました。
議決によりますと、元役員は2021年3月、従業員に冷凍カツオの入庫報告書の備考欄に仕入れ先を「焼津魚市場」などと記載させたうその書類を作成させ、正規の取引のように装ったとされています。
「不起訴不当」を受けて静岡地検は再捜査することになります。