1966年、静岡県の旧清水市で一家4人が殺害された事件で、再審=裁判のやり直しで無罪となった袴田巖さんに、静岡地方検察庁のトップが謝罪することがわかりました。
袴田巖さん(88)は、1966年、旧清水市で一家4人を殺害したとして死刑が確定していましたが、2024年9月、再審で静岡地方裁判所が捜査機関による証拠のねつ造を認め、無罪を言い渡しました。
関係者によりますと、静岡地検の山田英夫検事正が11月27日にも浜松市内の袴田さんの自宅を訪れ、謝罪することがわかりました。
袴田さんを犯人視する意図はないことを伝えるとみられています。
袴田さんの無罪確定をめぐっては、畝本直美検事総長が判決内容に対し「到底承服できない」と不満をあらわにしていました。
これに対し、袴田さんの弁護団は「袴田さんを犯人視している」と抗議していました。