日本の舵取りを担う新たなリーダーの誕生です。10月1日召集された臨時国会で、自民党の石破茂新総裁が総理大臣に指名されました。
石破新内閣には静岡県内から城内実衆議院議員が初入閣し、城内議員は「バランス感覚を持って取り組んでいきたい」と意気込みを語りました。

<額賀福志郎議長>
「石破茂君を衆議院規則により本院において内閣総理大臣に指名することに決まりました」

10月1日午後に召集された臨時国会。
新たな総理大臣を決める指名選挙が行われ、自民党の石破茂新総裁が102代内閣総理大臣に指名されました。

<滝澤悠希アナウンサー>
「石破新内閣について街の人はどのように感じているのでしょうか」

<掛川市在住 30代男性>
Qどんな内閣という印象?
「しっかりした内閣かな。子育ての関係の支援を充実させてもらえたらうれしい」

<静岡市在住 50代女性>
Q新内閣の顔ぶれは?
「世間の顔色をうかがっているというか、本当にその方々でちゃんと政権運営していただけるかがどうしても疑問になるので、これから運営できっちり示してほしい」

<静岡市在住 20代女性>
「なるべく多くの人が納得するような改革を早めにてきぱきしていただけたら」

「防災省構想」を掲げる石破総理。
災害時に孤立するリスクを抱える伊豆半島からは、防災に関する注文が多くありました。

<伊豆市民>
Q例えばどんな不安がある?
「もし道路が寸断されたら、もう孤立。もう何もできないですよね。う回路がないからちょっとほしいねっていうのは日頃言っています」

<伊豆市民>
「そういう(防災の)省庁つくったらちゃんとお金を、私たちの税金を、正しく使ってほしい。裏金とかそういうのじゃなくて、被災地にそういうお金を回してもらえれば良いなって思いますね」

一方その頃、永田町ではー。

<城内実衆院議員>
「もしもし。はい城内です。はい。至急官邸に。分かりました」

石破新総理を支える閣僚として、経済安保担当大臣に城内実衆院議員が起用されました。今回が初めての入閣です。

<城内実新経済安保担当大臣>
「身に余る重責であり、喜びというよりも緊張感・プレッシャーが来てるということでございます」

外務省出身の城内さんは2003年に静岡7区から無所属で出馬、38歳の若さで初当選。

順風満帆にも見えたキャリアですが「郵政民営化」に反対。2005年の衆院選では刺客候補を送り込まれ落選しました。

<城内実議員(当時)>2005年
「私の力不足最後の最後まで勝利を信じ戦いぬいていただいことを深く感謝申しあげる」

「信念」を貫き、4年後に国政の舞台に返り咲きました。

<城内実議員(当時)>2009年
「私は決っして間違っていない。これを3年半、主張してきた」

その後、自民党に復党し安倍内閣では外務副大臣や環境副大臣を歴任してきました。

<城内実新経済安保担当大臣>
「自由な経済活動を推し進めていくことも大事なことではあるが、経済安全保障の観点で規制をかけたり、特定の物資を指定したりと重要な案件があると思うので、しっかりバランス感覚をもって取り組んでいきたい」

浜松市にある事務所には初入閣を祝う花や電報が続々と届いています。
しかし、お祝いムードに浸れるのも束の間です。

<石破茂新総裁>
「諸条件が整えば10月27日に解散総選挙を行うと考えている」

すでに選挙日程が具体化し、地元の支援者たちは臨戦態勢です。

<10年以上支援する人>
「頑張んなくちゃいけない、自分たちも。続けてもらわなくちゃいけない人なので、応援も気を引き締めていきたい」

静岡7区のライバルたちは城内さんの大臣就任について淡々と受け止めています。
立憲民主党の日吉雄太さんは公認会計士・税理士という立場から裏金問題について追及していきたいと意気込んでいます。

<立憲民主党 日吉雄太氏>
「刷新感によるご祝儀相場があるうちに解散・総選挙を行って裏金・脱税事件をうやむやにしてしまうという意図が透けて見える」

共産党の吉川奈緒子さんは自民党政権の問題点を追及していく考えです。

<共産党 吉川奈緒子氏>
「今現実に物価が高いのはなぜなの?と。どうしてこういうことが起こっているのか、皆さんにご理解してもらっていく、そういう点での政策を訴え、今の自民党の数を減らしていく」

国民からの審判を早々に受けることになる石破新政権。予定される”決戦”まで、ひと月を切っています。