いわゆる「袴田事件」の判決を9月26日に控えた9月19日、支援者らが都内で集会を開き、袴田巖さんの無罪を訴えました。また、判決を言い渡す静岡地裁には、新しい所長が就任しました。

9月19日の午後5時から始まった集会には、1000人以上の支援者が集まりました。

1966年、静岡県の旧清水市で4人を殺害したとして死刑が確定した袴田巖さんをめぐっては、裁判のやり直しが行われ、9月26日に判決が言い渡されます。9月19日のイベントには、姉の袴田ひで子さんが登壇し、袴田巖さんの無実を訴えました。

<袴田さんの姉 ひで子さん>
「私たちの裁判もあと1週間でございます。私は巖は無実だから無罪だと思っています」

判決を言い渡す静岡地裁では、新しい所長に吉崎佳弥さんが就任し、9月19日に会見を開きました。

<静岡地裁 吉崎佳弥所長>
「県民のみなさんの社会経済活動にとって身近に受け取っていただけるような信頼される裁判所を目指していく」

吉崎新所長は「袴田事件」に関する直接的な言及は避けましたが、目指す裁判所として「信頼を得られるような取り組みをしていきたい」と語りました。