派閥の裏金問題をめぐり自民党を離党した塩谷立衆議院議員が次の衆院選に出馬しないことを表明したことを受け、静岡県連が動き出しました。静岡8区の支部長を公募で選考するため、要項やスケジュールの案を9月11日にまとめました。自民党静岡県連は2024年9月11日、臨時の議員総会や役員会を開きました。

<塩谷立衆院議員>
「今季限りで議員生活を引退します。次期総選挙には出馬しません。そのことを決断しました」
浜松市を地盤とする塩谷立衆議院議員は9月10日に記者会見を開き、次の衆議院選挙に出馬しないことを表明しました。これを受け、自民党静岡県連は9月11日、衆院静岡8区の支部長を公募で選考するための要項やスケジュールの案をまとめました。
関係者によりますと、9月13日から19日までの7日間で公募を実施し、書類や面接の審査をした上で9月22日に決定する案が役員会で示されたということです。

<自民党県連 相坂摂治幹事長>
「タイトな日程の中で決めていきますけれども、できる限り地域の方々に馴染んでいただけるような、ご理解いただけるような立派な候補者を選考していきたい」
自民党静岡県連は、9月12日に常任選対と総務会の書面決議を行ない、選考スケジュールなどを正式に決めて公表する見通しです。

<LIVEしずおか 水野涼子キャスター>
「県連は急ピッチで8区支部長の選考を進める方針ですが、かなりタイトなスケジュールになりそうです。白鳥教授はこの日程どうみますか?」
<法政大学大学院 白鳥浩教授>
「早期の解散総選挙があると考えられている中で、政権の与党の公認候補がいないことが問題。その中でタイトなスケジュールです」
<LIVEしずおか 水野涼子キャスター>
「前回、2021年の衆議院選挙の静岡8区の結果です。塩谷議員は比例東海ブロックでの選出となっています。この結果からみても自民の候補は厳しい戦いになりそうでしょうか?」

<法政大学大学院 白鳥浩教授>
「そうですね。公募をかけていくわけですが、公募で選んだ支部長が果たして地元の理解を得られるのかという課題もきっとあると思います」