静岡県の鈴木康友知事は、2024年9月3日に山梨県内で実施されているリニア中央新幹線のボーリング調査の現場を視察することが、関係者への取材で分かりました。

リニア中央新幹線のトンネル工事を前に地質や地下水の状況を調べる「高速長尺先進ボーリング」調査をめぐっては、静岡県はこれまで県境300メートル以内の調査を認めていませんでしたが、2024年5月の静岡県の専門部会では「科学的な観点からリスク管理ができる」としてボーリング調査を認める判断をしました。
鈴木知事は2024年6月に山梨県の長崎幸太郎知事と面会した際、長崎知事から山梨工区のボーリング調査の現地視察を提案され、応じる意向を示していました。そして、6月18日、山梨県内のボーリング調査をめぐり、静岡県、山梨県、JR東海の3者で合意のもと県境付近の調査実施を認めることを正式に表明しました。
関係者によりますと、鈴木知事は2024年7月の静岡工区の視察をふまえ、長崎知事から提案のあった山梨県内のボーリング調査の現場視察を9月3日に行う予定だということです。鈴木知事は、静岡県内のボーリング調査については、静岡県境に達するまでに大井川利水関係協議会の意向も確認した上で判断するとしています。







