2022年8月2日、静岡県内は猛烈な暑さとなりました。川根本町では、全国3位となる39℃を観測。今年、静岡県内でいちばん高い気温でした。静岡県内が全国一の暑さになるのはどんな時なのでしょうか。そして、川根本町はなぜ、暑いのでしょうか?
<影島亜美キャスター>
「川根本町千頭です。きかんしゃトーマス号の仲間たちも暑さと戦っているように見えました」
<町の人>
「暑いねぇ暑い」
Q.昔から暑いですか?
「そうだねぇ暑いね」
この夏、39℃の暑さを記録した川根本町の観測所。天気予報でよく聞く「アメダス」という機器で気温を測っています。千頭駅から比較的近い場所にあります。
気温を観測している静岡地方気象台です。気象情報官の鶴橋さんに、暑さのわけをを聞きました。
<静岡地方気象台 鶴橋茂大気象情報官>
「川根本町が気温が高くなる理由は、海から離れていること、山に囲まれていることが挙げられると思います。川根本町の場合は海から少し距離があるので、比較的冷たい海からの空気が直接入りにくい」
昼間、太陽が照ると、陸の方が暖まりやすく、海の方が暖まりにくいという性質があります。つまり、冷たいのは海のほうです。川根本町と海との距離は直線で約30km。海からの冷たい風が届きにくく、気温が高くなりやすいんです。
<静岡地方気象台 鶴橋茂大気象情報官>
「盆地のような地形になっている。余計に気温が上がりやすい要因ではないかと思います」
浜松市の佐久間や天竜も同じ様な地形です。山を越えた風が乾燥した熱風となって吹き降りる「フェーン現象」も起きて、さらに暑くなります。
静岡市の場合、海からの南風が吹けば、気温はそれほど上がりません。ただ、陸地の方向から西よりの風が吹いて、焼津との境にある高草山を越えるとフェーン現象が起きて猛暑になるそうです。
<静岡地方気象台 鶴橋茂大気象情報官>
「まだまだ暑い日が続くので、日々の天気予報、最高気温も発表しているので見ていただきながら熱中症など気を付けていただければと思います」
こちら静岡県内一の収穫量を誇る川根本町のゆずを使ったゆずソーダです。
<NPO法人かわねライフ 浜谷友子さん>
「川根本町は夏は暑くて土の中の温度が40℃くらいになる。冬はマイナスの温度になって、その寒暖差がゆずにとっていいと言われている」