中野市で4人が殺害された事件の裁判員裁判は、被告人質問の最終日です。黙秘を続ける青木被告は、きょう(22日)も、事件について語ることはありませんでした。


おととし5月、自宅近くで住民と警察官合わせて4人をナイフや猟銃で殺害した罪などに問われている青木政憲被告。

きょう(22日)は3日間行われた被告人質問の最終日でした。

弁護人:「何か話したいことはありますか」
青木被告:「黙秘します」

検察側の質問に対しても。

検察官:「ボウイナイフを購入した後、砥石を使って刃を研ぎましたね」
青木被告:「黙秘します」

法廷では被害者参加制度で出席した遺族も質問しました。

遺族:「母は攻撃されたとき、何か言葉を発しましたか」
青木被告:「黙秘します」

遺族:「黙秘します以外の言葉はありませんか」
青木被告:「何もありません」

青木被告は、検察側からの24の質問のうち、23回「黙秘します」と答え、事件について語ることはありませんでした。


また、弁護側の請求で青木被告の父親が出廷。

遺族に対する心境を問われると、「大変申し訳ありませんでした」と述べ、遺族の方を向き、数秒間、深々と頭を下げました。

また、法廷で「政憲が子どもの頃から出ていた(特性などの)サインに向き合ってあげられなかったことを悔やんでいます」などとと語りました。


次回の公判はあさって(24日)で、遺族側の意見陳述や、検察側の求刑などが行われる予定です。