岡山出身の刀工、逸見東洋が明治初期に倉敷市の神社に奉納した大太刀が倉敷美観地区で特別公開されています。

「義隆」と名付けられた全長150センチ余りの大太刀。


刀身には2匹の龍が彫られています。この大太刀は、刀工として活躍した逸見東洋が廃刀令を5年後に控えた1871年(明治4年)に倉敷市玉島中央町の羽黒神社に奉納したものです。

このあと東洋は、木工や漆芸などの分野に活躍の場を移したため、手掛けた「最後の名刀」とも言われています。

(きび美ミュージアム 子川さつき学芸員)
「超絶技巧の作品で名をはせる東洋らしく、龍の彫刻にも大変細かくて生き生きとした描写がなされているので、ぜひそこをご覧いただけたら」


特別公開は、倉敷美観地区のきび美ミュージアムで9月25日まで行われています。