夏の甲子園出場をかけた高校野球地方大会は、岡山・香川ともに7月9日に開幕します。RSKイブニングニュースでは両県の注目校をご紹介します。初回は、春のセンバツのリベンジに燃える倉敷工業高校です。


(倉敷工業硬式野球部 高田康隆監督)
「本気で最後、夢をかけてやるその姿が後輩に繋がり、それが常勝軍団を生んでいく。その一瞬一瞬を大事にしっかりとやっていきましょう」

春夏通算甲子園25勝は岡山県最多の伝統校。倉敷工業です。

(高山侑大選手)
「甲子園の借りは甲子園で返す。絶対に甲子園に戻って甲子園で校歌を歌いたい」

13年ぶりに出場した春のセンバツは、延長戦にもつれ込む熱戦となりましたが、11回表に一挙に7点を奪われ、初戦で敗退しました。力投を見せながらも最後に力尽きたのが、エース高山侑大投手です。

(高山侑大選手)
「春のセンバツは自分が投げることに精一杯になりすぎて、塁に出て頭を整理することができなかった。9人目の野手として冷静さを試合中も忘れずにいたい。」
夏の甲子園で春のリベンジを…意気込むナインを阻んだのが、新型コロナウイルスです。


(福島貫太主将)
「春の県大会を辞退した中で、試合に出られることが幸せと改めて感じました。『攻めて攻めて攻めたぎる』というモットーの中で攻めを重点的に強化しながらやっています」


グラウンドで練習ができない時期があった中でも、磨きをかけてきたのが伝統の「攻撃力」。1番から9番まで、どこからでも得点できる切れ目のない打線の中心が、4番の日向悠選手です。豪快なスイングからの長打が武器です。

(日向悠選手)
「春の甲子園で自分たちの野球が出来なかったという、課題を克服するためにまずは土台の部分を見直して、ひとつひとつ積み上げていきたい」
「ボール回しいくぞ!」

指揮をとる高田監督。ナインに伝えるのは…「何のために野球をするのか?」です。

「いえーい!!!」

(倉敷工業高校硬式野球部 高田康隆監督)
「こわばってやることが俺らの目的なのか。野球って楽しいもの。やらされるやつにワクワクドキドキはしない。優勝する瞬間、マウンドに集まる瞬間はワクワクドキドキしかない」

(福島貫太主将)
「『下剋上』という言葉を大事にして、もう一度初心にかえって下から向かっていく思いで、夏の県大会を迎えたいと思います」

初心にかえって目指すは高校野球の聖地・甲子園。岡山大会の初戦・倉敷工業は、10日に笠岡工業と対戦します。