日本気象協会が今シーズンの桜の開花予想を発表し、中国・四国地方の桜・ソメイヨシノは岡山・香川とも、「平年より6日ほど早く開花」すると予想しました。東京でも統計開始以来最も早い14日に開花が発表されました。

今週も20℃前後まで気温も上がりました。本格的な春を感じさせる暖かい日が続く中、岡山市南区の児島湖周辺では「早咲きの桜」が見頃を迎えています。

風に揺れる、鮮やかなピンク色の花びら、河津桜です。岡山市南区の児島湖周辺では、土手沿いに約300本の河津桜が植えられていて、今月13日に満開を迎えました。
いまが見頃だという桜を一目みようと多くの人が訪れ、春らしい風景を満喫しています。

(訪れた人)「バイクを撮っていました。めちゃくちゃきれいですね。初めてきたんですけど、きれいだと思いました。いろんな岡山の桜を見に行ってみたいと思います」

(夫婦)
「きれいな景色が見られるな、と思って幸せですよ」
「感無量です」
「ちょっとまだ、普通の桜のシーズンよりも早いんですけど、先に幸せもらったような気持ちがいいです」

今月に入り暖かい日が続いたことで、平年より早く咲きそろったといいます。河津桜の見頃は来週の前半までで、3月19日には「児島湖花回廊さくらまつり」も4年ぶりに行われます。

一方、香川県では涅槃桜が満開です。四国霊場75番札所の総本山善通寺にあるミョウショウジザクラは、釈迦が入滅した時期に満開を迎えることから、涅槃桜と呼ばれています。

今年は例年より少し遅く、10日ごろに開花しましたが、暖かい日が続いたことから一気に満開となりました。淡いピンクの花にかぐわしい香りも特徴で、訪れた人を優しく迎えます。
(訪れた人)
「きれいですよ。もう満開ですね」
「今サクラはきれいですね。やはり日本の…象徴かな」

ソメイヨシノより一足早く楽しめるサクラもいろいろ。涅槃桜は今週いっぱいが見ごろだということです。
【解説】
岡山・香川とも、早咲きの桜は見頃を迎えてます。気象情報会社・ウェザーニューズが出している桜の開花予想です(【写真を見る】参照)。

ウェザーニューズでも、春分の日・3月21日ごろから各地で開花が始まり、「岡山では23日」「高松では21日」に開花と予想しています。
きょう(16日)、岡山でサクラ開花の標本木である岡山後楽園のソメイヨシノを観察に行きましたが、花は一輪も咲いておらず、「ようやくつぼみの先が緑色」「少し先がピンクに」という状況でした。

桜はこのように成長していくので(【写真を見る】参照)、開花まではあともう一息なんです。岡山地方気象台によりますと、「今後も平年より気温が高い状態が続く見込み」ということなので、満開の時期も早まりそうだということです。